人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ハーブの更年期症状に対する有効性エビデンス

昨晩はメールや電話で「見たよ!」の連絡が沢山入ってきました。そうなんです、昨晩午後9時からテレビ東京の番組にコメンテーターとして出演したんですが、僅か20秒程度でした(笑)
調度右目にモノモライが始まった日だったので、なんだか覇気のない冴えない顔で、自分でも驚いてます。テレビっていうのはどうも苦手なんですね・・

さて今日は今年のMaturitasという医学誌に掲載されたばかりのホットなトピックスを紹介しましょう。
ここ10ねんほど、日本でも更年期症状について話題になることが多くなってきましたが、今回ドイツの研究グループが2年間に渡り6000人以上の更年期関連症状を持つ女性を対象にして行った非常に大規模な研究報告は、アメリカやカナダ、ヨーロッパでも話題になっています。
6141人の更年期関連症状を持つ女性に対してブラックコホッシュとセントジョンズワートというポピュラーなハーブが、更年期関連症状の緩和改善に有効か否かを調査したこの研究によると、ブラックコホッシュとセントジョンズワートをそれぞれ単独で使用した場合と両者をコンビネーションで使用した場合の有効性が報告されています。

結果としてはブラックコホッシュ単独とブラックコホッシュとセントジョンズワートのコンビネーションによる差異は精神的な症状の改善を除いてそれほど大きなものではなかったようですが、ブラックコホッシュとセントジョンズワートのコンビネーションを使用して3ヶ月目から6ヶ月目までにホットフラッシュ、寝汗、うつ状態といった更年期関連特有の症状が大幅に緩和されていることが報告されています。
Briese V, Stammwitz U, Friede M, Henneicke-von Zepelin H. Black cohosh with or without St. John's wort for symptom-specific climacteric treatment-Results of a large-scale, controlled, observational study. Maturitas 2007; 57(4):405-414.

ブラックコホッシュは2006年厚生労働省の医薬品安全性情報でオーストラリアにおける肝臓移植後の47歳の女性らが重篤な肝障害になり、肝障害のリスクが啓蒙されています。
ブラックコホッシュの更年期関連症状に対する有効成分はレミフェミン(Remifemin)というエストロゲンホルモン様作用を持つ成分です。通常レミフェミンを抽出する際にはブラックコホッシュの根または根茎から、その総量の60%濃度のエタノールによって抽出をします。このオーストラリアの症例についてはアメリカやドイツでも物議をかもした経緯がありまして、1つはこの47歳の女性が肝臓移植後2ヶ月しか経過していないにも関らずブラックコホッシュを摂取したこと、2つ目はこの女性が飲んだブラックコホッシュの製造メーカーが正しい抽出方法にのとってレミフェミンを抽出していたかということです。
ただ、ブラックコホッシュは通常長期間服用するハーブではなく、長くても6-7ヶ月を目安に、1日で最大30mg(レミフェミンとして)を上限の使用を考えていただくといいと思います。
by nutmed | 2007-11-13 14:14