五感を使った食事 その1「痴呆症ではない」

今朝のニュースで静岡で庭先の朝顔が咲いたというニュースが流れていました。驚きを通り越して危機感さえ感じるのは私だけではない・・でしょうか。地球規模で季節感ではなく、実際の気候が大きな変化を見せていて季節が変わろうとしています。月の周回軌道を回る「かぐや」から見た地球はあれほどきれいなのに・・・

さて、今日から数回にわけて五感を使った食事についてお話したいと思います。
地球環境の変化と同様、いやそれ以上に私たちの体内環境はこの半世紀で大きな変化を遂げてしまったようです。
体内環境の変化の背景にある大きな問題の1つに食事行動(食事の仕方)があります。この5年間で栄養医学研究所に寄せられる相談のTOP5に、「忘れっぽくなった・・」「記憶がなくなる・・」などがありますが、相談内容を詳細に確認すると必ずと言っていいほど「朝食べたものや昨晩の夕食で何を食べたか忘れてしまうことが多くなった・・」という内容があります。皆さんの中にもこのような出来事を経験されている方は少なくないのでは?私の立場から見ると、これは痴呆症の兆しではなく、多くの場合食事行動、つまり食事の仕方に問題が潜んでいると考えています。
皆さんの毎日の食事の環境を考えて見るとわかると思います。以下の設問のいくつに該当するでしょうか?
1、食事はコンビニ弁当または惣菜が占める割合が多い
2、食事中はテレビを見ながらしている
3、食事中は新聞、雑誌を見ながらしている
4、食事は20分以内で食べてしまう。
5、旬の素材は意識して食べるようにしている
6、食事中にコーラなどの炭酸飲料を飲むことが多い
7、1口食べたら最低でも20回は食材を噛んでから飲み込んでいない
8、お箸よりもスプーンやフォークを使うことが多い
9、人から「あなたの味付けは濃い」と言われたことがある
10、料理には食べる前に必ず塩、コショウ、トウガラシなどの調味料をかける
11、ご飯には塩、ゴマ、ふりかけをかけないと食べられない

さて、皆さんの場合いくつに該当しましたか? この設問に2つ以上該当した方、要注意ですよ!
この設問は人間が食事をするときにベストな環境とは言えない状態ピックアップしたものです。
言い換えればこのような状態で食事をすることが人間本来の五感を刺激し、食事に集中した正しい環境ではないということです。

それでは五感を刺激し食事に集中することの大切さとは・・?
それは次回に・・
by nutmed | 2007-11-15 12:50