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五感を使った食事 その4 臭覚

冬の夜、これからの季節空気が澄んでいて星がきれいに見える季節ですね。 私は本格的に天体観測をしたのは中学校のときのジャコビニ彗星群のときでしたが、関東地方は曇りで残念ながらテレビでみることになったことを記憶しています。皆さんもたまには郊外にでかけて天体観測なんてどうですか・・

さて、今日は臭覚についてです。
前回までに視覚、聴覚を使った食事行動についてお話してきましたが、臭覚、においと言う感覚も食事行動にとっては非常に重要な刺激になります。
皆さんも知らず知らずのうちに食材の臭覚に刺激を受けてレストランや店を決めることがあるでしょう。 焼き鳥やうなぎを焼く煙と臭い、カレーの臭いなどがそれですね。
アメリカでは28年前に某有名ハンバーガーチェーン店がポテトを揚げる臭いとビーフパテを焼く臭いを店の外に強制的に流すダクトを作り、道行く人がこの臭いに刺激されて何人が入店してくるかのちょっと変わったマーケティングをしたことがあります。結果はいうまでもなく、従来に比べ入店客が増え、売る上げはその期間だけ23%増加したということです。
それほど、臭いという直接的な五感を刺激することは人の食欲をそそるだけでなく、食事行動の準備運動にとって大きな影響をもたらすシグナルとなります。

今では、野菜、果物などの食材そのものの見栄えは良くても、臭いや味が昔に比べて少なくなったこと、素材の持ち味を十分に生かした調理をしなくなったことなど、この臭覚を刺激する食事行動が残念ながら少なくなっていますね。
聴覚刺激のシグナルの音と同様に、今の日本の家庭にある食事行動を刺激する臭いが果たしてあるでしょうか? ともすればコマーシャルではないですが、「臭いを消す」ということが横行している現在です。殺菌、除菌と同様、日本人は臭いにあまりにも過剰に反応するようになってしまったこと、家の作り、特に台所と食事をするダイニングがオープンになり、臭いや空気を浄化してくれる畳が姿を消し、肉厚のカーテンやソファーがその代わりとなってきたことなど、人間本来、日本人が継承してきた本来の生活環境に大きな変化があることも大きな原因であると思います。
私は未だに不思議なのが生活の臭いをわざわざ消すことに何の意味があるのか・・・昔の日本では考えられなかったことn1つです・・・

次回は味覚です。
by nutmed | 2007-11-21 18:28