人気ブログランキング | 話題のタグを見る

グルコサミンについて その1

今朝はここ連日の小春日和から一転して曇天で多少肌寒い朝を迎えました。我が家の桜はすっかり枝だけになり、その分朝の日差しが庭の奥まで届くようになりました。

さて、今日からシリーズでグルコサミンについてお話しましょう。
日本でもすっかり関節炎の改善のための機能性成分として認知されたグルコサミンですが、その働きにはまだ不明な点が多いことも事実です。

グルコサミン(以下GSといいます)は名前の初めにある「glucos」が示すように糖分と、「amine」が示すように窒素を含むアンモニアの副産物と水素が結合した物質です。
GSは軟骨組織に存在し、関節の働きにかかわっていることが知られており、人間では加齢とともにGSは減少し関節炎、関節痛を引き起こします。しかし、GSについてはまだ不明の部分が多く、GSがそれ自体で軟骨の働きを担っているという研究報告もあれば、GSだけではなくMSM、コンドロイチン、ビタミン・ミネラルなどと一緒になってはじめて軟骨を形成するという報告もありますが、現在までの研究で明らかなことは、GSは関節炎以外の症状の改善では有効である報告はありません。
GSと軟骨に関するいままでの研究報告を見ると、関節炎患者の軟骨組織の再形成に有効である報告はありますが、外科的に軟骨が切除された患者の軟骨再形成に有効である報告はありません。また、狼瘡や慢性関節リウマチのような関節に関る自己免疫疾患に対するGSの有効性評価については現在までに詳細な研究は行われていません。
GSは健康食品の1商品として日本でも認知度の高い商品ですが、このようにGSに関する研究は始まったばかりで、未だ不明な点が多いことも事実です。しかし、GSの関節炎の予防改善と関節痛の改善については評価が高い報告が多く、関節炎諸症状におけるGSの有効性は高いといえます。

・グルコサミン硫酸塩とグルコサミン塩酸塩
GSには主に2種類あり、食品のカテゴリーで健康食品として扱われているのは「グルコサミン塩酸塩」、医薬品のカテゴリーになるのが「グルコサミン硫酸塩」になります。価格から見るとグルコサミン硫酸塩に比べグルコサミン塩酸塩のほうが安いといえます。
今までに発表されているGSに関する研究で使用されてきたGSの形態を見ると、面白いことにヨーロッパで行われた研究の多くがグルコサミン硫酸塩を使い、アメリカを含むそれ以外の諸国ではグルコサミン塩酸塩を使った研究が多いことに気が付きます。
この背景にはヨーロッパで行われたGSの研究には医薬品企業を含む多くの会社が研究に資金提供をしている経緯があり、価格の高いグルコサミン硫酸塩を使用したことがあります。

次回はグルコサミンとアレルギーについて・・・
by nutmed | 2007-11-27 08:57