2008年 01月 11日
公開回答-女性の偏頭痛について
昨日のニュースで気になる話がありましたね。中国でトリインフルエンザの人から人への感染が確認されたというニュースには身震いしました。もしこれが本当の話であれば世界で初の報告になると同時に、オリンピックを前に中国は今後要警戒地域になるでしょうし、またたく間に世界にこの変異ウィルスは蔓延する可能性が高いと言えます。皆さんも今後トリインフルエンザに関する情報には意識して耳を傾けてください。
さて、今日も寄せられた質問に関する公開回答となります。テーマは女性の偏頭痛です。
日本でも女性に多いといわれている偏頭痛ですが、一般的には40歳半ばをピークに徐々に症状は軽減または無くなっていくことが疫学調査で報告されています。
偏頭痛の原因にはいくつかあり、ホルモンバランスの変化、アルコール(飲酒)、不規則な食事、不眠、薬の服用、そしてストレスなどが主要な原因です。これらの要因によって脳内の神経(化学)物質に変化がではじめ、限界を超えたときに脳内の「偏頭痛誘発システム」が発動します。このシステムあ発動すると大脳皮質を超えて三叉神経から血管へと刺激シグナルが走り、血小板の凝集を刺激促進させることで偏頭痛が成立します。
もう1つ、偏頭痛とアミノ酸のタウリンの関係をお話しましょう。偏頭痛と血小板の関係は前述しましたが、血小板(たんぱく質)の中にはタウリンが豊富に含まれていて、アメリカで行われた研究によると、偏頭痛が発生する前の血小板中のタウリンを分析したところタウリンが徐々に高くなる傾向があり、偏頭痛の直前をピークに症状の治まった後に徐々にタウリンが低下していくことが報告されています。この研究者は血中タウリン値が偏頭痛と密接な関係にあることを報告しています。タウリンというアミノ酸は男性に比べ女性の必要量のほうが多いアミノ酸です。
タウリンはメチオニンとシステイン、そしてビタミンB6によって肝臓で合成されるアミノ酸ですが、女性ホルモンの1つであるエストラジオールは肝臓でのタウリンの合成を抑制してしまいます。ここにも偏頭痛が女性に多い背景との関係がありそうですね。
栄養療法やハーブ療法では、偏頭痛の改善治療を行う場合のコンセプトは単純で、西洋医学のように鎮痛剤を処方するのではなく、偏頭痛誘発システムが稼動する限界を高めてあげることにあります。もっとも一般的に使用される素材はビタミンB6、アミノ酸(メチオニン、システイン)、そしてハーブですが、ハーブではバターカップ(Butterbur (Petasites hybridus),ショウガ、フィーバーフュー(Feverfew (Tanacetum parthenium)がポピュラーなハーブです。
勿論、食材にも注意していただきたいですね。個人差もありますが偏頭痛の引き金になる食材としては、チョコレート、チーズ、ナッツ類、ビール、ワイン、乳製品、小麦、卵などが挙げられます。


