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副腎疲労症候群(AFS)のだ液コルチゾール検査

今日で1月も終わりです。俗っぽいですが時間の経過は本当に早い!明日からはもう如月・・
暖かい小春日和は1日だけで、今朝は平年の寒さが戻ってきました。週末には再び低気圧が太平洋岸を通過する様子なので、気温によっては雪になる可能性も・・・

さて、今日はだ液コルチゾール検査の2回目です。
皆さんが病院やクリニックで臨床検査をするときに用いる材料の多くは血液または尿ですね。最近では栄養療法を標榜するクリニックも少しずつ増えてきていて、爪や毛髪を使って体内のミネラル量を分析する検査も行われるようになりました。栄養療法や自然治癒力を高めるためのホメオパチー、気功、カイロ、鍼灸などの療法では、西洋医学とはまた違った観点で検査をし、数値の見方もことなることが少なくありません。だ液のコルチゾール検査も同じカテゴリーになると思います。ホルモンとしてアクティブな状態のコルチゾールを、日内変動の背景を考慮しつつその生産量を知ることで、体のいたるところに影響を与える副腎の働きを推測することがこの検査のポイントです。
また、だ液であるために針を刺して採血する必要がなく痛みを伴なわない「非侵襲的な検査」でもあるわけです。


今日は前回に続きだ液コルチゾールの値をある職業特性からみていきましょう。このケースも栄養医学研究所の提携クリニックに協力してもらってだ液の検査をしたものです。

例2
大手都市銀行でクラーク職にある29歳の独身女性です。26歳のときから銀行の勤務時間後に自宅近所のクラブでホステスでアルバイトをはじめています。クラブの出勤時間は午後8時、帰宅は平均して午前3時。週末土曜日はほとんど夕方まで寝ていて、日曜日も昼過ぎにならないと起床できない。食事は90%が外食で体重が増えやすいので野菜と豆腐が中心で市販されているサプリメントを常用。平日の平均睡眠時間は4時間ですが、熟睡感がなく朝のシャワーでやっと目覚めることができる状態。半年前から首の下、両腕ひじの内側、足のひざの裏側、耳の後ろが赤くなり痒みが出始めました。クリニックに行きアトピーと診断されステロイド軟膏を処方され患部に塗り続け、3ヶ月前から銀行出社後、昼食して午後2時頃になると睡魔に襲われるようになったことと、食べたものの味が変わるようになり、特に塩を感じなくなりはじめました。クリニックでの血液検査ではγ-GTPと中性脂肪が少し高い以外は正常と判定され、アルコールの飲みすぎには注意するように指導されています。
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この女性には提携クリニックのドクターにお願いして、深夜から帰宅後の午前5時までの1時間置きにだ液コルチゾールの検査をお願いしましたが、想像していたとおり午前1-2時に再びコルチゾールの生産量が高くなり、生産量は午前5時まで僅か5%づつしか低下してきていませんでした。職業環境からくる典型的な副腎の働きが常に高い状態(副腎機能亢進状態(HyperAdrenal)の状態)であることが考えられます。
このパターンは何もこの女性のように夜の仕事をしている方だけではないことが厄介なんです。
この女性のコルチゾール生産量のパターンのように、常に副腎が酷使され休む間もなくフル稼働させられていて私がカウンセリングを行ったケースには、為替のディーラー、電話で顧客対応をする通販会社のテレアポセンター勤務の方、アトピー症状の方、政治家の秘書、フライトアテンダント、地下鉄の運転士、エステシャン、病院勤務医、勤務歯科医などがありますが、私も以外で想像してなかったケースに「受験生」がありました。中学受験をする小学校5・6年生の子どもです。その原因背景は皆さんでも想像はつくと思いますが、昼夜を問わず机に向って勉強してきた彼ら彼女たちには、親の期待と受験日が近づくにつれて増す極度のプレッシャー、そして不規則な食事、運動不足によって副腎の働きは極限に近い状態を強いられているわけです。
その後も「勝ち組」として過酷な競争社会でのサバイバルゲームがあるだけでなく、その後も継続する不規則な食事環境によって副腎への影響は計り知れないものがあると思っています。
いずれ時間とチャンスがあれば受験生の子どもたちと、その延長線上にある「勝ち組」になったグループ、そしてその対称となるグループのだ液検査をして副腎の働きの関係につて調査してみたいと思っていますが・・・
by nutmed | 2008-01-31 11:31