副腎の機能と血糖コントロール

週末は確実に雪模様となることが決定したようです・・・残念ながら週末楽しみにしていた伊豆への久々のバイクツーリングは今日の時点で中止を決定しました・・それにしても週末の雪は悩ましいですね。

さて、今日は副腎の機能と血糖のコントロールについてです。今回はなるべくわかり易く絵を作ってみましたので今までよりは理解しやすいかなと思いますが・・

副腎の働きと血糖には密接な関係があります。低血糖の方のかなり多くは副腎疲労症候群(AFS)であることは欧米の研究でも報告されています。またAFSの方は血糖コントロールが上手くいっていないことが少なくありません。
副腎の働きと血糖の関係はしたの絵をみてもらうとわかりますが、両者に共通していることはストレスです。このストレスを受けることによって結果として血糖が上下するのですが、その背景の多くは副腎の働きが健康な状態になるか不健康な状態にあるかによって決定されます。
パソコンによっては絵の全てが表れないことがあるので絵の部分をクリックしてもらうと大きくなります
1、副腎の働きが健康な場合の血糖コントロールのしくみ
副腎の機能と血糖コントロール_d0070361_1313542.jpg

この状態が副腎をはじめ前回お話したHPA Axisが健康な状態の血糖コントロールのしくみで、生きるために細胞が必要としている糖分を必要なときに供給できる状態です。
一方、副腎が不健康な状態では・・・
2、副腎の働きが不健康な場合の血糖コントロールのしくみ
副腎の機能と血糖コントロール_d0070361_13173682.jpg

ストレスのシグナルを受けて膵臓ではインスリンの生産と分泌は増えるにもかかわらず、エネルギーとしての糖分をつくるための生産シグナルであるコルチゾールが低下してしまうことによって、エネルギーとしての糖分が低下します。

AFSが原因で低血糖を引き起こした方の場合、平均すると食事後1時間から1時間半くらいで血糖値が低くなり、だいたい午前10時、午後2時、午後3-4時に血糖値が低くなります。これを防ぐために低血糖の方は「頻回食」といって、1日に5-7回に食事をわけて、GI値(グリセミックインデックス)の低い複雑な形の炭水化物を食べ、急激な血糖の上昇と急激な下降を起こさないように指導されるわけです。

少し不謹慎かもしれませんがアメリカであったおもしろい話を紹介しますね。
皆さん炭酸飲料水の「Dr.Pepper(ドクターペッパー)」って知ってますか?アメリカ人はこの味が大好きなんですけど日本人の味覚にはあまり響かなかったようですが・・
副腎の機能と血糖コントロール_d0070361_21283667.jpg

このドクターペッパーのコマーシャルで、かつてこの会社が低血糖の人は午前10時、午後2時、午後3-4時に血糖が低くなってエネルギーが低下することを逆手にとって、「10,2 &4 EACH DAY !」なんてコマーシャルをしたことがあります。これ、本当の話なんですよ。
ちょっとはき違いがあります・・ね。

週末は連休ですがどうやら雪模様です。足元は気をつけてください。
by nutmed | 2008-02-08 13:31