副腎の疲労 DHEAについて

この週末の雪は先週末の雪よりも水分が少なかったようで、竹ほうきでも簡単に掃くことができましたが、つい調子に乗ったせいもあって、わき腹の筋肉痛です。

さて、今日は読者の方から(何人かはドクターだと思いますが・・)の質問に少し回答しましょう。
特に多かったわけではないですが、最近話題のDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と副腎疲労の関係について質問が寄せられていましたので、DHEAの使い方も含めて説明してみましょうね。
DHEAは副腎で生産される性ホルモンや他のホルモンの前駆体(元になるもの)ホルモンで、DHEAからいくつかのホルモンに分岐をしていきます。副腎疲労を伴っている方の場合、しばしばこのDHEAは低下します。DHEAもコルチゾールとほぼ同じ日内変動のリズムをもっていて、その変化を知るためにはだ液検査が最もお勧めな検査です。(少し難しくなりますが、血液で検査する場合にはDHEAよりも血中半減期が15倍も長いDHEA-Sでいいですが、コルチゾール同様にアクティブ(フリー)なDHEAを分析する場合にはDHEAをだ液で分析するほうがいいでしょう)DHEAはコルチゾール以上に年齢が高くなることによってその生産と分泌量が低下するので、話題のアンチエイジングクリニックではこぞってこのDHEAをカプセルや錠剤、または点滴で処方してくれる施設がかなり多くなりました。検査でDHEAが低い場合、DHEAを年齢や食生活、そして忘れてはいけないのは副腎疲労度を考慮したDHEAの処方ということになります。日本のクリニックでは一般に1日25-50mgのDHEAを処方しているようです。もし、皆さんがDHEAを処方され、およそ2-3週間で体調に変化がなかった場合には副腎の疲労度を疑ったほうがいいでしょう。逆に言えば、2-3週間でDHEAの効果が出てくるわけで、出なかった場合のかなりの確率でその原因背景には副腎疲労があると見ていいでしょう。
その場合には主治医にだ液コルチゾールの検査をお願いして確認するべきです。
また、DHEAを処方されたり、米国からインターネットサイトでDHEAを直接購入して飲んでいて、イライラするようになったり、怒りっぽくなったと感じているなら、今飲んでいるDHEAの量をもう1度確認してください。一般に日本人ならば特別の症状がない限りは1日あたり150mg以上のDHEAを継続して2週間以上飲んだ場合にはこれらの症状が出やすくなるはずです。勿論飲む量を減らすことで暫くすればその症状は治まります。
「量を沢山飲めばいい」っていうようなものではないので個人で輸入して飲んでいる方は十分注意してくださいね。それと男性で継続して3ヶ月以上DHEAを処方されたり個人で飲んでいる方は最低でも年に2回(半年毎)に前立腺特異抗原(PSA)の検査を受けておくことをお勧めします。PSAが上昇していた場合には直ちにDHEAを中止し、上昇している原因が判明するまで服用は避けるべきです。
by nutmed | 2008-02-12 22:37