副腎疲労症候群の改善と食事-炭水化物

啓蟄も過ぎ、今日日比谷公園近辺を歩いていると、路側のブロック塀の上を蟻が行列をつくって行進していました。もうすぐ沈丁花の香りがただよって来る季節です。

さて、今日は副腎疲労症候群の食事-炭水化物と脂質についてです。
以前のブログでGI値(グリセミックインデックス)について説明しましたが、AFSの改善を目的とした食材では、「低GI値食材」を選択することがポイントになります。加えて可能な限り「生の食材」がお勧めです。とはいっても生のフルーツはなるべく避けること。フルーツジュースは避けるべき食材の1つになります。これは果物は単糖類(すぐに血糖が高くなる)としての果糖が多いためですが、特にメロンは最も果糖が多い果物の1つです。
体に必要となるエネルギーの源である糖(グルコース)ですが、前回のたんぱく質のところでも説明したように、なるべく時間をかけてまた長時間にわたって体にエネルギー源としてのグルコースを供給してくれる素材を選択することがAFS改善のポイントになります。
炭水化物はその構成内容から、1)糖類2)でんぷん3)でんぷん以外のもの、として3つに大別することができ、具体的な素材例をあげると、1)果物2)穀類3)野菜になります。
もう少し具体的な例をあげると、糖類には砂糖、ハチミツ、シロップ、生果実、フルーツジュース、牛乳、ソフトドリンク、菓子類ですが、これらの食材はGI値が高く、食べてからすぐに血糖値が上がるため、エネルギー供給の即効性がありますが、1時間もしないうちに血糖値は一気に降下してしまいます。最近では早朝の街角や駅のコーヒーショップでコーヒーを片手にデニッシュやドーナッツをほおばる男女の姿も珍しくなくなりましたが、あの光景を見るたびに「ああ、ああやって朝からシュガークレーバー(糖分欲求が高い状態)のジェットコースターに乗り込んでしまうんだな・・」と思っています。
人間にとって炭水化物は重要な栄養素であるとは間違いがありませんが、事AFSまたはその予備軍であることを感じたときには、賢い炭水化物の選択をする必要があります。以前から言っているように精製漂白したいわゆる「白モノ」のすぐに血糖をあげてしまうような単純な形をした炭水化物は避けるということです。そして、炭水化物を食べる時には必ずパートナーとしてたんぱく質を一緒に食べるように心がけてもらうといいですね。
つぎにでんぷんですが、おもに穀類や根菜に含まれています。お米などの穀類は精製して栄養素の豊富な胚芽の部分を削ってしまったものと、胚芽が残っているいわゆる全粒に区分されるます。AFSの改善には糖類と同様GI値の低い精製されていない全粒穀類がベストといえます。欧米では体重の減量、糖尿病など生活習慣病改善、そしてAFSの改善の食材のファーストショイスはどのクリニックに行っても必ず「玄米食」になります。それほど海外の研究者や市民が認めている「玄米」であるのに、日本では中々玄米食が根付かないのは非常に残念なことですね。
by nutmed | 2008-03-12 18:27