水銀の解毒にペクチン

最近、講演会やセミナー、クリニックのサポートが増えてまして、ブログの更新がなかなかできないために少しストレスが溜まっています・・・
東京の桜も今日の雨と風でみごとに散ってしまうようで、なんだか残念ですね。

さて、今日は読者の質問への公開回答です。
以前、栄養医学研究所で爪分析をした読者の方で、水銀が想像以上に高かったことが気になっているということです。キレーションが効果があるのはわかっているようですが、できればナチュラルに排泄できる方法がいいということでした。
今日紹介するのは水溶性繊維の代表でもあるペクチンです。
ペクチンと言えばすぐに思い出すのはリンゴでしょうね。

ペクチンはゼリーのようなゲル状繊維質で、物質の結合、濃縮、安定を持つ素材として食品添加物でも幅広く使われている成分です。リンゴをはじめ多くの植物の葉、茎、果実に含まれる多糖類で、ガラクツロン酸(Galacturonic acid)という成分が主成分です。分子量(ものの大きさ)は50,000~360,000でかなり大きな物質です。このペクチンが体内に吸収されるとガラクツロン酸が水銀や鉛などの重金属と結合して、便や尿を通じて重金属の体外排泄を促してくれます。
アメリカのテキサス大学で行われたペクチンによる水銀排泄効果の研究によると、1日あたり平均で15gのペクチン(Modified Citrus Pectin (MCP)を4か月間摂取した場合、平均60%の水銀が排泄されていたという報告があります。

昔から健康のためには1日1個のリンゴを、という話を聞かされてきた人も少なくないと思いますが、1日15gのペクチンをリンゴから摂取しようと思うとかなりの量になりますが、最近ではサプリメントでペクチンのカプセルやパウダーも出回っているようですから、便秘の改善や整腸の目的だけでなく、日頃から溜まっているであろう重金属の解毒のためにペクチンを常用することはお勧めですね。

参考文献
1-CDC Press Release: Blood and Hair Mercury Levels in Young Children and Women of Childbearing Age-United States, 1999 (see:http://www.cdc.gov/od/oc/media/mmwrnews/n010302.htm#mmwr3)
2-Schober, SE, Sinks, TH, Jones, RL et al. (2003) Blood mercury levels in US children and women of childbearing age, 1999-2000. Journal of the American Medical Association. 289(13) :1667-74.
3-Eliaz, I. (2004) Modified citrus pectin (MCP) in the treatment of cancer. Paper presented at: The American Chemical Society Annual Meeting; Philadelphia, PA.
4-Eliaz, I. and D. Rode (2003). The effect of modified citrus pectin on the urinary excretion of toxic elements. Fifth Annual Conference of Environmental Health Scientists: Nutritional Toxicology and Metabolomics, University of California, Davis.
by nutmed | 2008-04-08 11:15