第428回 メンタルストレスによる体調不良

最近、私が栄養カウンセリングに出ている都内の病院とクリニック、それに栄養医学研究所でのカウンセリングで増えているのがコンピューターのプログマーやコンピューターグラフィックデザイナー、そしてソフト会社のカスタマーコールセンターの担当者さんたちで、全てが女性です。
この方たちに共通しているのは極度の精神的・肉体的ストレスによる不眠、突然の手足のしびれ、体中に現れるじんましん、慢性的な下痢、生理不順、体温のコントロール不能、発汗、耳鳴りなどなど・・。
そして、最大の共通点は全員が少なくとも3か所の医療施設を渡り歩き(場合によってはタライ回しにされ)行き着くところは心療内科または精神科であるということです。そして全ての女性が神経をコントロールする薬で1日の生活と睡眠、覚醒をコントロールされてしまっているということです。

彼女たちは最初、婦人科や内科を訪れ、慢性的な下痢やじんましん、生理不順の相談をしているのですが、しばらく治療投薬をされた後に心療内科または精神科へ紹介されているケースが少なくありません。
その原因の1つとして考えられるのは、クリニックや病院で血液や尿による臨床検査をしても原因と考えられる異常な値は出てこないいわゆる「不定愁訴」であることと、彼女たちの話し方や落ち着きのない不安な態度や症状の共通性から、決してそうではないにも関わらず、うつ症状をともなうものとして見られ、心療内科または精神科へ紹介された可能性が否めません。

彼女たちの共通点はほかにもあります。1つは性格が比較的完璧を求め、業務管理やスケジュール管理については正確を求めるような傾向があること、もう1つは、彼女たちの多くが消化分解および吸収のプロセスに何らかの問題、特に胃酸がほとんど出ていない状態があることです。
中には胃酸と消化酵素の働きが見られず慢性的な下痢が続いていて、過敏性大腸炎の症状があらわれている女性もいました。
彼女たち全てではないものの、胃酸の分泌を確認のうえその改善とともに消化酵素による消化のサポートをし、血液検査でアミノ酸の状態や肝臓でのたんぱく質とホルモンの合成能力を分析し、カンジダ菌症の可能性と副腎のストレス状態の確認などをした上で、摂取する食材の注意点や食事の方法の指導ができていれば、薬で体調をコントロールする必要がなかったかもしれません。

既に精神神経薬を処方されている現状があるために、薬の管理は主治医のドクターの管理下にありますが、彼女たちの最大の悩みである根本的な症状を改善するために、食事のしかたと食材選択の注意点などを伝えたはじめているところです。

私自身、栄養が全てを解決してくれるとは思ってはいませんが、少なくとも症状の原因背景を探る範囲を広げることによって、不必要な薬の管理下におかれることはないと思っています。
by nutmed | 2008-07-04 09:51