人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第434回 痛みのコントロール素材 その3:クルクミン

昨日は東京のこのあたりでも曇りではありましたが雨は降らなかったのに、埼玉南部では激しい雷雨だったようです。薬学部の病院研修で取手方面に行っている娘が激しい雷雨で悲惨な目にあったようです。

さて、今日は痛みのコントロール素材の3回目、2品目のクルクミンです。
言わずと知れたウコンの有効機能成分クルクミンです。英語ではカレーの素材であるTermeric,学名はCurcuma longaです。
ウコンは古くからインドを中心としたヒンズー諸国におけるアーユベーダ療法の中では最もポピュラーなハーブですが、その有効機能成分がクルクミンであることが解明されたのはそれほど昔ではありません。クルクミンには強力な抗炎症と抗酸化作用、鎮痛作用があります。
クルクミンは米国だけでなく欧州でも疾患の治療に処方されるメディシナルハーブ(医療用ハーブ)としてポピュラーなハーブで、かつて私が研修をしていたオレゴンの栄養療法クリニックの研修担当医師は、高尿酸血症、痛風、リュウマチの患者にクルクミンを頻繁に処方していました。クルクミンの持つ強力な抗炎症作用については豊富なエビデンスがあり、痛風やリュウマチに伴なう炎症を抑える作用は医薬品のフェニルブタゾンに匹敵する効果が臨床でも確認されており、実際私の研修担当医師から処方されたクルクミンによって、フェニルブタゾンやアスピリンに反応しなかった患者の炎症と炎症からくる痛みが1-2日で大幅に改善された症例は少なくありませんでした。私も栄養カウンセリングで痛風やリュウマチの痛みに悩む方にクルクミンを勧めていますが、早い方は4-5日、ほかの方はだいたい10日ほどで痛みがかなり改善されています。
また、クルクミンには胆汁の分泌を促進する働きがあるため、中性脂肪やコレステロールが高い方にはお勧めのハーブといえます。ただし、吸収の点でクルクミンはあまり吸収のいいハーブとは言えないため、パインアップルから抽出されたブロメライン酵素や黒コショウから抽出されたフラボノイドの1つであるピペリンを併せて飲んでもらうといいでしょう。
by nutmed | 2008-07-15 13:20