第439回 虫よけ効果のハーブ

深夜の地震で皆さんも驚いたことでしょう・・ このところ東北に地震が集中しているようです。亡くなった方がいなかったのは幸いですが多数の負傷者がでている模様です。埼玉の我が家でもちょうど就寝したころでしたので、「これは大きい・・」と飛び起きました。
改めて日本は地震大国ということを痛感しました。

さて、今日は夏休みという季節柄、アウトドアで悩みの種の1つ、虫刺されを防ぐハーブについて少し・・

人間の住む環境が変わってきたことによって、自然の環境も変わり、最近では昔に比べると虫刺されの頻度が少なくなったように感じているのは私だけではないと思います。
それでも、この季節になると汗に吸い寄せられるように蚊がやってきて悩まされることも少なくありませんね。
20年前の春に沖縄に仕事で行ったときに宿泊した民宿で「これが虫刺されには効果抜群だから」と勧められたのが、当時の米軍ご用達の虫よけクリームでした。確かに効果は絶大で、土産に3つほど購入して帰って、その後も数回キャンプの友として使っていました。しかし、ふと内容成分が気になり調べてみたところ、この虫よけに配合されている成分はDEET(ジエチルトリアミド)と言って、日本でもかなり昔から使われている忌避剤成分です。
もう少し詳しく調べてみると、欧米では長年に渡ってDEET使用による中枢神経障害や皮膚炎などの症例がかなり報告されています。湾岸戦争では、米軍兵士たちの「湾岸戦争症候群」の原因の1つがDEETの可能性も指摘されています。日本の厚生労働省は重い副作用の報告はなく、現時点で人体に危険と判断するだけの科学的根拠はないという見解を示していますが・・
で、それ以来DEETの入った虫よけは使わないことにしています。小児や妊婦は特に使用を注意したほうがいいかもしれませんね。スキンガードのような虫よけ(正確には虫よけではなく殺虫剤ですが・・)にはDEETが使用されています。

アメリカでハーブの勉強をしているときに、マーレーシアから留学していた同級生が蚊やブヨ、ヒルを寄せ付けないためにいいハーブがあると聞いて、ここ10年ほどはもっぱらハーブで虫よけをしています。

そのハーブは、ペパーミント、シラントロ(パクチー)、レモンバームで、これらのハーブの搾り汁をオリーブオイルをベースにして希釈したものをアトマイザーに入れて肌に吹きかけるといった具合です。
パクチーはタイやベトナム料理には欠かせない香草ですが日本人の多くが嫌いなハーブですね。でも、パクチーの搾り汁は芳香で、ビールやリキュールのほか多くの食品の香りづけとして使われているほどなんですよ。
ベトナムではパクチーを食べていることで発汗する汗からパクチーの成分が放散されて蚊が寄ってこないと言われるているそうです。ペパーミント、シラントロ(パクチー)、レモンバームには忌避作用をもった成分が多く含まれているために、東南アジアやインドでは虫よけハーブとしてポピュラーに使用されています。

私は今は、忌避作用があってベースオイルとしても使えるハッカオイルとユーカリオイルをこれらのハーブエキスに混ぜてアウトドアのときには持参します。周囲の友人がスキンガードを使っていますが、1時間もすると効果は失われてきます。でもこのハーブオイルの虫よけは3時間経過しても効果は維持できます。

最近友人から聞いた話ですが、かつては香港旅行の最大のお土産で、今では日本でもポピュラーになったあの「タイガーバーム」が虫よけ効果抜群だそうです。実際私も使ってみましたが、これがかなり効果があります!

最近の虫よけは「虫を殺す目的の殺虫剤」のようで、昔のように「虫を寄せ付けない目的」の香取線香のようなものが少なくなってきました。虫を殺すほどの成分を人間の皮膚に吹き付けるのですから、少なからず人体に影響がないはずがありませんね。

以前にDEETが含まれた商品には厳しいカナダの広告に少し考えさせられるものがありました。父親が蚊をよけるためにDEETの含まれたあのオレンジ色の缶の虫よけを体中に吹き付けていました。そこへ娘が部屋にゴキブリが出たというので「パパこれ貸してね・・」と言ってその缶を部屋にもっていってゴキブリに吹きかけるとゴキブリがひっくり返って足をバタバタさせて即死するのですが、映像は部屋のドアのところでそれを口をあけて呆然とみている父親の顔のアップで終わります。「それでもあなたは使いますか?・・・」というメッセージなんでしょうね・・
by nutmed | 2008-07-24 09:31