第460回 脳に影響を与える7つの原因 エピローグ

海の向こうアメリカでは9月が日本の4月にあたる新年度月です。この時期翌年のサプリメントの新たな素材や商品のリリースも目白押しです。アメリカでもこの10年以上サプリメントセールスのTOPを走っているのは相変わらず「ウェイトロス商品」つまりダイエット商品ですが、この数年の傾向としては抗酸化素材商品、特に従来のような曖昧な抗酸化商品ではなく、「皮膚の抗酸化・・」や「脳細胞の抗酸化・・」中には肝臓や心臓、副腎といったかなり限局された臓器の抗酸化をうたい文句にした商品が目立つようになってきました。日本にもきっとこの波がいずれ来るのでしょうね・・

さて、今日は7回シリーズで続けてきました脳に影響を与える7つの原因の最終章になりますが、その予防と改善についてです。
今までのシリーズを見ていただくとおわかりのように、脳に影響を与える原因には、脳が直接受けるダメージと、脳が間接的に受けるダメージによるものがあります。シリーズの最初にお話したように脳細胞はフリーラジカルの酸化ダメージに非常に弱いといえます。その背景の1つには体の中でも非常に優良な脂質が多く集中している組織であるということがあります。
フリーラジカルへの対処を含め、脳の働きに影響を与える要因を可能な限り除去するためには、脳にフリーラジカル除去対処ができるような成分を常にバランス良く運搬さしめることにあります。その1つの方法が血流促進改善にあると思います。私自身は「血液サラサラ・・」という言葉は好きではありませんが、ことの良し悪しは別としても、血液の循環、血流量が低下することは脳にフリーラジカルへの対処ができる栄養素、機能性成分が送り難くなることになるので、改善と予防は必須でしょう。
この10年ほどの抗酸化物質と脳の働きの研究をしている世界中の研究者らの報告や臨床試験の結果を見てくると、フリーラジカルを除去し脳の働きに影響を与える要因を可能な限り除去するために有効と考えられる栄養素・機能性成分と、それらの成分を運搬するために血流の改善をするために有効と考えられる栄養素・機能性成分がいくつかに絞られてきます。
それが以下の素材成分です。
1、必須脂肪酸(Omega 3 Fatty Acids)
2、ビタミンE(トコフェロールおよびトコトリエノール)
3、L-カルニチン(Acetyl L-Carnitine)
4、フォスファチジルコリン(Phosphatidal Choline)
5、フォスファチジルセリン(Phosphatidal Serine)
6、CO Q10
7、L-グルタミン(L-Glutamine)
8、イチョウ葉エキス(Gingko Biloba:EGb 761)


目新しいものはなく、皆さんの耳にも比較的なじみのある栄養素・素材成分ばかりだと思います。とかく日本人はこれらの成分をすべて一緒に摂れば効果があるから・・とすべてを飲みたがる傾向がありますが、今まで何回となく説明してきたように栄養素といえども薬と同等またはそれ以上に「過剰摂取」「飲み合わせ」そして「飲むタイミング」を誤れば効果がないだけでなく、マイナス作用も現れます。
今日のテーマに限ったことではありませんが、私は予防や未病促進、健康維持においてサプリメントで栄養素や機能性成分を摂取するときこそクリニックなど医療施設で自分の体の材料(血液、尿、便、爪、毛髪、唾液・・)によって体内環境を分析したうえで上手にまた的確に使うべきだと思います。
by nutmed | 2008-09-26 12:18