第470回 マグネシウム Vol.4

昨日は大好きなジョン・レノンの誕生日でした。1940年10月9日に生まれた彼が生きていれば68歳ということになります。そんなわけで昨日はFM各局でも彼のノートが流れる時間が多かったような気がします。一番好きな曲は「イマジン」なんです。皆さんは「キリングフィールド」というピューリッツア賞を受賞したジャーナリスト(シドニー・シャンバーグ)の実話の映画をご存じでしょうか?イマジンはこの映画のラストシーンで流れてくる曲なんですが、私はイマジンが流れてくるとあのラストシーンの情景を今でも思い出して涙してしまいます・・
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さて、今日はマグネシウムの4回目です。
ここまでマグネシウムの働きや重要性の高いミネラルである一端を理解していただけたかと思いますが、今日はその役割の一部をもう少し詳しくお話します。

マグネシウムが担っている体内での働きは100以上にも及びますが、以下の5つのカテゴリーに大きく大別されるといえるでしょう。
1、体内における様々な生化学的な反応の過程で必要となる触媒としての酵素の働きを助ける 「補酵素」としての働き
マグネシウムが「補酵素」としてその働きをサポートする酵素は現在わかっているだけでも実に325種類あります。
2、エネルギーを作り出し、それを運搬する働き
最近日本でもビタミンB群は脂肪燃焼ビタミンといわれていますが、その背景にはビタミンB群がエネルギーを作り出す反応過程で必ず必要になるからです。そのビタミンB群が働くためにはマグネシウムが不可欠であることはあまり知られていませんね。マグネシウムもビタミンB群も食欲、消化分解、吸収、およびタンパク質・脂肪・炭水化物をエネルギーに変換するために必要な酵素の働きには不可欠な栄養素なんです。
3、タンパク質の合成
食事から摂取したタンパク質をアミノ酸まで分解し、再びアミノ酸を合成して体に必要なたんぱく質を合成するためには酵素が不可欠であると同時に、マグネシウムも直接的に必要なミネラルです。
4、神経情報の伝達を抑制または促進する働き
前回マグネシウムは細胞に取り込まれるカルシウムの量をコントロールしていることを説明しましたが、脳内で処理される情報の伝達にはカルシウムも深くかかわっていて、マグネシウムはこのカルシウムが情報伝達を担う神経細胞に取り込まれる量をコントロールしています。
5、筋肉細胞をリラックスさせる働き
カルシウムが筋肉の収縮作用に対して働くのに対して、マグネシウムは逆に筋肉を弛緩させてリラックスをさせる作用があります。人間の体は心臓をはじめ筋肉細胞が体全体に張り巡らされています。そのため、肩こり、まぶたがピクピクと動くような痙攣(けいれん)から、気管支炎、ぜんそく、生理痛などにいたるまで、筋肉の収縮弛緩にかかわる症状の背景にはカルシウムとマグネシウムの存在は切っても切れないものです。多くの場合にはカルシウムとマグネシウムのどちらかが過剰または不足していることによりこのような症状が現れる背景にあると言ってもいいでしょう。以前から言っているように、日本ではカルシウム、カルシウムと、老若男女がこぞってカルシウムを摂りますね。まあ幸いにも一生懸命摂っていただいているカルシウムが吸収し難いカルシウムであることと、飲む時間やタイミングが間違っていることが多いために、大きな問題には至らないという何とも皮肉な結果であるとは思いますが、それでも、肩こりやそこからくる目の疲労、気管支炎、ぜんそく患者が多くなったこと、また生理痛が激しい女性が多いことは、私の立場から言えば圧倒的にマグネシウムの摂取不足と不良によるものだと思ってはいます・・

さあ、今週末から3連休の方も多いでしょう。こんなときこそご家族で団欒の食事をしながら食事の仕方、栄養素のことなどを語り合って、秋の旬の恵みの恩恵を受けてくださいね・・
by nutmed | 2008-10-10 16:06