2008年 10月 27日
第479回 マグネシウム Vol.12 頭痛とマグネシウム
さて、マグネシウムの話題もそろそろ佳境にはいることになります。今日からは体に現れる具体的な症状とマグネシウムの関係についてお話していきます。今日は頭痛です。
日本でも推定で2000万人以上の人が何らかの原因で頭痛に悩まされているというデータがありますが、頭痛は、多くの場合我慢するか、OTCの頭痛薬でその場を過ぎ去るのを待つことが少なくない症状の1つでしょう。仮に医療施設に行って検査をしても多くの場合血液検査などでは原因を突き止められることは稀ですね。頭痛の原因は20-25のカテゴリーに分けられることがありますが、マグネシウムが背景にあることは意外に多いんです。たとえば・・
生理が終わる日に近いころに限って頭痛が起こる女性のケース
体内ではエストロゲンというホルモンが上昇してきますが、この原因の1つに血中を流れていたマグネシウムが骨や筋肉に取り込まれることがあります。結果として脳内に供給されるマグネシウム量が少なくなり頭痛が発生しやすくなります。
このような経験を持っている女性の場合、生理の中日から後半の時期にマグネシウムを積極的に補充してあげることで頭痛が起こりにくくなるはずです。摂取量の目安はマグネシウムのエレメント量として50-80mgを1日に3-4回がいいと思います。
もし頭痛の原因がわからないで困っている方の中に、カルシウムの摂取過剰の傾向があると心当たりがある方の場合には、マグネシウムを多めに摂取してあげることで頭痛は改善の方向に向かうと思いますよ。カルシウムは血液の凝固作用をもったミネラルですから、過剰にカルシウムが血液内を流れることで骨や筋肉には都合がよくても、末梢血管、特に脳内の末梢血管で微細な凝固が頻繁に発生することによって頭痛も発生しやすくなります。マグネシウムが不足していることでその作用はもっと高まります。マグネシウムはカルシウムとは逆に血液の凝固を抑制する作用があるためにカルシウムの持つ作用とバランスがとれるわけですが、マグネシウムが少くカルシウム優位にある場合には頭痛の頻度も多くなると考えられます。
もう1つの背景には、マグネシウムが脳内の神経伝達物質の生産と働き、それに先日のブログでも書いた「神経興奮毒物」によって起こる頭痛です。マグネシウムは神経興奮毒物の排泄を促してくれる作用もあります。
総じて、マグネシウムには筋肉をリラックスさせる強い作用があるので、頭痛だけでなく肩こりや痙攣(けいれん)が頻繁に発生する場合には、薬で解決する前にマグネシウムの不足を疑ってみるべきでしょうね。


