第498回 カンジダ菌症の自己判定検査

12月に入ってようやく西高東低の冬型気候になってきましたね。これから3-4か月は北日本では冬ごもりの季節です。今年はインフルエンザに加えて「はしか」が流行の兆しのよですので外出から帰宅したらうがいと手洗いは十分にしてください。

さて、今日はカンジダ菌症のリスクを自分で確認するためのチェックテストを紹介します。
私は常々思っていますが、日本ではなぜこのような自己判定テストが普及しないのか不思議です。医療費の抑制のための策は数々模索されてはいますが、相変わらず医療費は増えるばかり。また医師の数が不足は慢性的な状況になりつつあります。全てではないにしろ、この背景の一端には、「不必要に医療施設へ駆け込む」ことや「不必要な薬を処方」して「不用意に薬の副作用」の被害に遭い「医療施設で不用意に感染症をもらってくる」そして「医療が必要な人が後回し」になるといった慢性的な構図があるように思えてしかたがありません。
アメリカでは、いろいろなメディアを通じて、また学校の教育の中で自分の体内環境の状況を知るための方法や手段が広く公開また啓蒙されていて、まずは自分で自分の体内環境をチェックする、また日常的にチェックすることで、「必要な時に医療にアクセスする」習慣があります。
以前にどこかの講演会でこの件を話たときに会場にいらした医師の方から「抽象的で医学的な根拠のない自己判断は危険」だという意見をいただいたことがあります。この件は話が長くなるのでいずれ大きなテーマとして扱いたいと思いますが、「病気の診断を自分でしなさい」と言っているわけではなく、日常的に自分の体内環境のベストな状態を知り、日常的にチェックをしていれば、ベストな状態からどれくらいの状態にあるかがわかり、またどの程度のレベルなのかがわかることによって、自己管理ができるだけでなく、不必要な医療費を使わなくて済むことは間違いないことです。

さて、前置きが長くなりましたが、これから紹介するカンジダ菌の自己判定テストはいたって簡単なヒアリング形式のテストです。このようなヒアリングテストの設問は、従来から集められたカンジダ菌症にまつわる症状を統計的に処理して作られたものですので、確かに100%という確度のものではありませんが、普段から気にはなっていてもその症状や悩みの原因がわからない場合には非常に有効な方法でもあります。
設問に解答してそのポイント数を合計し、最後にある判定を参考にしてみてください。

カンジダ菌症のリスクの確認チェック
1、あなたは今までに風邪の治療やニキビの治療で抗生物質を1ヶ月以上飲んだ経験がありますか?YES/NO(YESの場合は50ポイント加算)
2、あなたは生まれてから今までに呼吸器系または尿路系の感染症で抗生物質を2~4ヶ月間、または1週間以内の服用でも1年間に2-4回飲んだ経験はありますか?
YES/NO(YESの場合は50ポイント加算)
3、あなたは今までに抗生物質を1回でも飲んだ経験はありますか?
YES/NO(YESの場合は6ポイント加算)
4、あなたは生まれてから今までに長期間前立腺炎、膣炎またはその他生殖器官の病気をした経験はありますか?YES/NO(YESの場合は25ポイント加算)
5、女性の方にうかがいます。あなたは今までに2回以上妊娠した経験がありますか?
YES(  回)/NO(2回以上の場合は5ポイント加算、1回の場合は3ポイント加算)
6、あなたは避妊用ピルを利用したことがありますか?
YES(  年間)/NO(2年以上の場合は15ポイント加算、1年未満の場合は9ポイント加算)
7、あなたは今までに副腎皮質ホルモン剤(プレドニソンなど)を経口(口から飲む)または吸入によって使用した経験がありますか?
YES/NO(2週間以上の場合は15ポイント加算,2週間以内の場合は6ポイント加算)
8、あなたは香水、オーデコロン、殺虫剤、芳香剤または化学的刺激臭に接したとき、体調が悪くなりますか?
YES/NO(いつもの場合は20ポイント加算,たまにの場合は5ポイント加算)
9、8でYESと答えた方にうかがいます。その症状は蒸し暑い状況や湿気のある場合にひどくなりますか?
YES/NO(YESの場合は20ポイント加算)
10、あなたは手足、爪に水虫、たむしなどの真菌症を経験したことがありますか?
YES/NO(いつもの場合は20ポイント加算,たまにの場合は10ポイント加算)
11、あなたは甘いものを良く食べたり飲んだりしますか?
YES/NO(YESの場合は10ポイント加算)
12、あなたはパンやクッキーなどイースト菌を使った食材を良く食べますか?
YES/NO(YESの場合は10ポイント加算)
13、あなたは頻繁にアルコール類を飲みますか?
   YES/NO(YESの場合は10ポイント加算)
14、タバコの煙は嫌いですか?
   YES/NO(YESの場合は10ポイント加算)


設問の綜合計ポイントによる判定はあくまでも統計的な解釈であり、実際の診断ではありませんが、あなたがカンジダ菌によって健康を害するような状態であるか否かの簡易判定として考えてください。女性の方のみを対象とした設問がありますので、女性の方のポイント数は高くなります。
①男性140ポイント以上の場合/女性180ポイント以上の場合
現在あなたが抱えている健康の問題、慢性的な症状は、カンジダ菌によって引き起こされている可能性が非常に高いと考えます。
②男性90ポイント以上の場合/女性120ポイント以上の場合
現在あなたが抱えている健康の問題とカンジダ菌が関係している可能性があります。
③男性40ポイント以上の場合/女性60ポイント以上の場合
現在あなたが抱えている健康の問題が必ずしもカンジダ菌によるものとは言えませんが、カンジダ菌が関係している可能性があります。

by nutmed | 2008-12-02 09:33