第507回 箸休話題 地のモノLocal harvest

いよいよ今年もカウントダウンの時期になってきましたね。 今年は生まれて初めてアメリカの大統領選挙を目前で見ることができ、それも歴史に残る黒人初の大統領ということで、非常にインパクトのある年になりました。 このような年だからこそ皆さんも今年の出来事をゆっくり振り返って焦らず、少し自分のペースで歩いてみてもいいでしょうかね・・

寄せられるメールの中にコンスタントにいつもポツポツといただくのが「佐藤先生は普段何を食べているのでしょうか?」という問い合わせがあります。我が家はストレスをためてしまうような食事環境はつくらないことを基本としていますので、「NO!」や「ダメ!」は原則ありません。ごくごく普通のスーパーに並ぶ食材をおいしく食べています。

私自身は特に食通でもなく、かと言って食に無関心でもないのですが、この10年ほどは「旬」には気を配っているつもりです。365日、いつでも食べたいものを口にすることができてしまう世の中であるからこそ、四季という自然の恩恵を受けることのできる「旬」の素材の持つ力は、机上の科学や理論では説明できないほどのパワーがあることは自分が一番経験してわかっています。
加えて、この3年ほど前からは、「地の産物」にも興味を持ち始め、時間があれば地元埼玉の野菜や卵、米、肉などを物色しています。
数年前に東京の恵比寿から山形県鶴岡に移住していった私の友人が、山形県鶴岡近郊で育ち、収穫された「地のモノ」の中から、パワーのある自然の恵み素材を探究し、それを紹介するビジネスをはじめました。
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単にオーガニックや無農薬という、日本では何となく底の浅さばかりが目立つ素材ではなく、地元の土、地元の水、地元の空気、そして地元の気候の中で育ち収穫されたその地方のパワーを継承した、言ってみればこれは「Local Harvests」でもあります。

私が普段オーガニックや有機農法よりも地の産物にこだわりを持つ理由は、少なくともその土地の四季を1巡経験すること、つまりその土地に1年以上住むことで、良くも悪くもその土地の水、空気、気候に触れて生活することになりますが、人間同様、動植物も、良くも悪くもその土地の水、空気、気候に育てられ収穫されます。人間以外の動植物は、たとえ悪劣な環境であってもその環境に順応し、種族の保存をするために、あるときには化学物質を排泄する力を、あるときにはウィルスやバクテリアに対する抵抗する力を自ら作り出したくましく成長します。これらの動植物が持つパワーを我々人間が恩恵として受益でき、その土地に住む人間もその環境の中で生きていくことができるのだというのが私の持論でもあります。
確かに無農薬、有機栽培は望ましいものだとは思いますが、無農薬、有機栽培の畑とそうでない畑の上から降る雨と土の下を流れる水は全く同じものでもあり、その土地の環境順応性ということから見ると、今は私にとって無農薬、有機栽培よりも地のモノ「Local Harvests」の優先順位のほうが高いと感じています。

最近、もう1つの持論を持ちはじめています。最近料理研究家や栄養士の方々が「夏には夏野菜、冬には冬野菜を食べることでその季節を乗り切ることができやすい・・」と言いますね。私もその意見には賛成ですが、最近は、「冬には北の地方で、夏には南の地方の地元で育てられ収穫された食材」には季節の「Local Harvests」ならではのパワーがあるのではないかと思っています。

さて、ロングランで扱ってきたカンジダ菌については昨日を持って終了とし、次回からは今年の総括トピックスで締めくくりたいと思います。
by nutmed | 2008-12-11 12:11