第510回 2009年に話題になる素材 アフリカンマンゴ Irvingia

今日の東京は昨日同様、異常な暖かさが続いています。関東以外は軒並み冬将軍と低気圧で北は雪、西も冷たい雨模様のようです。週末は我が家も大掃除でした。我が家では3年に1回、例年を上回る大掃除をします。この時ばかりは屋根裏から物置まで時間をかけて不要になったモノを「未練」という言葉を忘れて捨てに捨てます。今年の大物は38年前のステレオコンポセットでした。当時のスピーカーはやたらにでかく、セットの総重量が実に70kgもありました。数々の思い出をもったステレオで、これで最初に聞いたのは解散直前のビートルズのLet it beでした・・「もったいない・・」という言葉が最近ではキーワードになっていますが、ここ10年ほどの私の大掃除のときの目安は、「1年間に1回も使うことがなかったものは不要な物」として下手に未練を持たずにきっぱりと捨て去ることにしています。皆さんの大掃除はいかがですか?

さて、今年も1週間たらずとなりました。今日から数回にわけて、2009年に私の予想で話題になる素材とその背景についてお話してみましょう。

ズバリ!2009年はメタボリックシンドローム改善素材の本格的なスタートの年となると予想しています。
中でもやはり肥満の原因となる「脂」の改善のための素材です。
2009年以降市場に出始める脂質改善の素材の多くは、この15年ほどの間に動物および人による検討を続けられてきた素材が少なくありません。
ここで3つのキーワードを紹介しておきます。少し難しくなりますが、この3つのキーワードを頭の隅にでもいれておいてください。
1、レプチン:Leptin
2、アディポネクチン:Adiponectin(日本人によって発見された)
3、グリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenase

これらの3つの物質の中でG3PDHの歴史は古いですが、レプチンは1994年に、アディポネクチンは1996年に発見されたものです。レプチンとアディポネクチンはホルモン様物質でG3PDHは酵素です。
この3つの物質の共通性は、脂肪を蓄積している脂肪細胞(Adipocytes)に働きかけ、脂肪の消費を促すシグナルにあります。
そして、この3つの物質の働きに直接的、間接的に作用し、肥満の原因となる過食や食欲抑制不良を改善し、炭水化物の脂肪への変換を抑え中性脂肪の蓄積を抑制し、減量を行うことができるナチュラルな素材がアメリカ、カナダで話題になっています。
この素材は、以前日本でも話題になった「白インゲン豆」と同様に、炭水化物を分解する酵素「アミラーゼ」の分泌を抑制する成分(α-アミラーゼ・インヒビター)が含まれている植物の種で、
アフリカンマンゴまたはアーヴィンジア(Irvingia babonensis)と呼ばれる植物の種です。
第510回 2009年に話題になる素材 アフリカンマンゴ Irvingia_d0070361_124507.gif

かつて「白インゲン豆をダイエット目的で食べて健康被害!」なんて見出しが紙面を躍ったことがありましたが、私が思うにあれはメディアの白インゲン豆の減量作用に対する紹介の仕方も問題と、それを真に受けてしまった国民側の問題が両立していたものと思っています。
事実、白インゲン豆の成分で作られアメリカのFDA(米国食品医薬品局)が認可した食欲抑制薬(Acarbose)は今でもかなりの頻度で処方されています。

このアフリカンマンゴの種にもアミラーゼを抑制する作用がありますが、この素材の真骨頂でもあり、ネイチャーコピー(天然成分)として期待されている働きは、上記の3つのキーワード物質に作用するシグナル機能でもあります。
アフリカンマンゴの種を使った人の臨床実験は2004年から本格的に行われはじめ、この4年で10以上の研究報告が発表されていて、体重97kgの肥満症の患者が10週間で平均20%の減量に成功しています。
アフリカンマンゴの種がどのようにシグナル作用を持つのかについては次回に・・・
by nutmed | 2008-12-22 12:58