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第511回 脂肪コントロールシグナル

今日はクリスマスイブ。平日ということもあって、また経済情勢もあって、今年のクリスマスイブは例年になく活気がないと予想されているようです。
私は今年もいつものように近所の教会の深夜聖餐式に出席です。

さて、今日は脂肪コントロールにかかわるシグナルの1回目です。
体を動かすために必要なエネルギーはグリコーゲン(糖分)と脂肪です。
通常、運動をしはじめて真っ先に消費されるのはグリコーゲンのほうで、脂肪細胞にため込まれた脂肪は時間がたってから消費されます。言いかえれば脂肪はエネルギーに変化し難いともいえます。ただし、残念ながらすぐにエネルギーとなるグリコーゲンを体にたくさん貯めておくことは難しく、平均して脂肪の1/30程度しか貯めておくことはできません。
エネルギー源の変換時間はだいたい運動をはじめてから20-30分くらいと言われていて、この時間まではグリコーゲンが、この時間を過ぎるとようやく脂肪がエネルギー源となって消費され始めます。まあ、この辺の説明はインターネットを検索するとスポーツ医学の専門家が説明していますので省きます。
さて、人の脂肪細胞(Adipocyte)は主に中性脂肪で構成されていますが、この中性脂肪は1部は肝臓でも作られますが、そのほとんどは食べた食物から体内に吸収されます。一般的には運動不足や加齢とともに運動量が減ってくると中性脂肪で肥大した脂肪細胞が増え、肥満へと続くことになります。メタボが話題になっていかにも極悪人のように扱われることが多くなった中性脂肪ですが、グリコーゲンの約2倍のエネルギーを持っていたり、体温保持など人間の体にとっては重要な役割も担っているんですが「過ぎたるは・・」と言われるように過剰蓄積は決していいこととは言えません。
中高齢者で肥満傾向にあったり、お腹や二の腕、お尻などに脂肪がついて困ると方の中には、「そんなに食べていないし、適度に運動もしているのに・・」という方が少なくないのは日本だけの話ではないようです。(まあ、実際には良くヒアリングしてみると、自分では気がつかないうちに結構な炭水化物を摂っている方が少なくはないようでもありますが・・)今だに明確な原因は解明されてはいませんが、多くの研究者が、前回説明した3つの物質に働きかけるシグナルが、何かの理由で加齢とともに弱くなることで脂肪のコントロールができずに蓄積が増えてしまうのではという仮説を唱えて研究を続けています。
動物実験の段階では、生存年齢の高いマウスと若いマウスを比べてみると、同じエサを与え、同じ運動量を与えてみると、生存年齢の高いマウスのほうが脂肪の蓄積量が多いことまではわかってきました。
ここで注目されてきたのが、以下の脂肪のコントロールにかかわる3つの物質です。
1、レプチン:Leptin
2、アディポネクチン:Adiponectin(日本人によって発見された)
3、グリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenase

焦らすようでもうしわけないですが、これらの物質と脂肪コントロールの背景は次回に・・
by nutmed | 2008-12-24 08:21