第514回 脂肪コントロールシグナル グリセロール-3-リン酸脱水素酵素

脂肪細胞に対するコントロールシグナルの最後はグリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenase)です。G3PDHもまた脂肪細胞で作られる酵素で、血液中を流れる糖分を中性脂肪に変えて脂肪細胞に蓄えるために働きます。
G3PDHが増えると肥満の原因の1つと考えられているトリアシルグリセロール(TAG:Triacylglycerol)という物質の合成を促してしまう可能性が数々の研究で報告されています。
つまり、このトリアシルグリセロールを増やさないようにすることが肥満にならないための方法で、G3PDHが増えることを抑えることがその方法の1つであるともいえます。
トリアシルグリセロールの形成を抑えるための機能性素材の研究検討は世界各国で行われていて、医薬品や食品添加物の分野だけでなく、天然素材の中からもその機能性成分が発見されています。
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ここで少し予断ですが、健康にいいとして話題になった「エコナ」という油の主成分(全体の80%)はジアシルグリセロル(diacylglycerol:DAG)という物質であることが報告されていますが、「エコナ」自体の良し悪しは別として、このジアシルグリセロルもまた肥満の原因と考えられているトリアシルグリセロールが増えないようにするための物質と言われています。
by nutmed | 2008-12-26 14:00