第515回 アフリカンマンゴ(Irvingia)の能力 


2009年に話題になる・・であろう素材の最有力候補アフリカンマンゴですが、第512回からの3回で説明してきたホルモンおよび酵素の働きにかかわる機能性成分で、肥満と高脂血症の改善に大きな期待がもたれている天然素材としてこの5年間で多くの研究が進められてきました。
学名ではIrvingia gabonensisというアフリカンマンゴは西アフリカから南西アジアを起源とする高木で、マンゴに似た実をつけます。その実の中にある種から抽出された物質(OB131)にはレプチン:Leptin、アディポネクチン:Adiponectin、グリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenaseの働きを活性向上させる、または抑制させる作用があります。
2008年11月にアメリカノースカロライナ州のWake Forest大学から発表された研究によると、アフリカンマンゴから抽出されたOB131には脂肪細胞中のレプチン、アディポネクチンに働きかけ肥満の改善に対する有効な結果を報告しています。
カメルーンの研究者が2005年に肥満判定を受けた人による臨床試験を行った検討では、平均体重約97kgの人たちにアフリカンマンゴの抽出物を飲ませたグループとそうでないグループにわけ、以下の項目について検査をしています。アフリカンマンゴの抽出物を飲ませたグループには1日あたり2回(150mg/回)を10週間にわたって飲ませています。
1、体重
2、総コレステロール
3、HDL-コレステロール
4、LDL-コレステロール
5、空腹時血糖値
6、レプチン
7、アディポネクチン
8、C反応性蛋白質(DRP)
その結果は多少ひいき目にみても決して悪い結果ではなく、むしろかなり期待が持てることを裏付ける結果でもあります。たとえば体重では10週間で約12.5kgの体重減量をしています。もちろんこの検討ではアフリカンマンゴの服用だけでなく、運動療法もあわせておこなっているようですが、同じ運動療法のメニューをこなしていてもアフリカンマンゴの抽出物を摂取していないグループではあきらかに減量効果は低い結果ですね。
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ということで、このアフリカンマンゴ。これから医薬品だけでなくサプリメントとしても話題と期待が持てる素材になると思っています。
by nutmed | 2008-12-27 09:46