2009年 02月 03日
第539回 ビタミンK 不足の症状
2月は明日の立春、19日の雨水と季節感あふれる暦が満載です。私事ですが雨水の19日は五十うん回目の誕生日(^^ゞです・・・ 半世紀を振りかえると確かにいろいろなことがありましたが、特にこの3年間はいろいろなことが凝縮された年だったような気がします。
さて、今日はビタミンKの不足についてです。
前回説明したように、偏食などによってビタミンKが含まれる食材が不足するようなことがなければ、ビタミンK不足になることは稀であると考えられてきました。
ビタミンKが不足することで体に現れる症状には・・・
・歯ぐきからの出血
・鼻血
・ちょとした打身などによる内出血
・生理の出血量増加
・骨密度の低下
などがあります。
ビタミンK不足となる背景をみると・・・
・胆のうの働きが悪くなり脂肪の分解吸収が困難になった場合
・過敏性大腸炎
・クローン病
・ミネラルの過剰摂取
・ワーファリンなどの抗血液凝固剤の投与
・慢性的な下痢
・長期間の抗生物質服用
・カンジダ菌の増殖
・重度の火傷
などが考えられています。
しかし、アメリカやドイツの研究者による報告によると、明らかにビタミンKが不足傾向にある小児から高齢者までの幅広い年齢層が増加していると言われています。
人間の体のビタミンKは、通常食材から得られていますが、それ以外にも腸内バクテリアがビタミンKを作りだしてくれます。したがって、抗生物質の不用意で長期間にわたる服用によって、乳酸菌などの有益バクテリアに影響を与え、腸内のバクテリアの環境が崩れると、ビタミンKが不足することになります。
これに加えて、人間の母乳はビタミンKに乏しいため、長期間にわたり母乳だけを与えられた乳児では、ビタミンKの欠乏症を起こすことがあります。
一般的には、ビタミンKは腸内バクテリアが十分な量を作りだすことができるため、食事からのビタミンK摂取が低下しても問題はないと考えられていましたが、薬の乱用、食生活の偏重、炭水化物の過剰摂取、十分な野菜を摂らないなど、ビタミンKの摂取不足またはビタミンKの吸収不良、生産不良という現代人食生活、生活環境の背景によって、ビタミンK不足傾向が出ているのではないかと考えます。
「リンゴをかじると歯ぐきから血がでませんか?」というフレーズで始まるコマーシャルを覚えている方は、昭和30年前後に生れた方でしょうね。
このコマーシャル、「ライオン」の歯磨き(確かデンターライオンだったかと・・)のTVCMでしたが、日本でも昭和25年にはじめて歯磨き粉の中にビタミンKを配合したものがすでに販売されていました。
最近では歯ぐきから出血するという話は聞かなくなったなーと思っていたら、歯科医の知人の話では決して減ってはいないようです。


