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第543回 抗酸化について

今日は全国的に穏やかで暖かい1日になりそうです。ここ東京でも午前11時過ぎからかなり温度があがり、オフィスの中よりも外のほうが暖かいです。
今週末には春一番の予報もありますし、このまま雪を見ずに春に突入でしょうか・・
そうそう、私の中学、高校の同級生で売れっ子の似顔絵作家小河原智子さんが今週日曜日まで池袋の東京芸術劇場で似顔絵展を開催しています。(http://www.hoshinoko.co.jp/nigaoe_haku/)
このブログの私の似顔絵も彼女の作品なんです。お時間と興味のある方は足を運んでみてください。心和む似顔絵にはいつもハっとさせられます。

さて、今日は抗酸化についてです。
酸化とは簡単に言うと、自動車を動かすためには燃料を燃やし、また、暖を得るために木を燃す時には、常に毒素が産生されますがこの毒素が酸化の源になります。ここで言う「燃焼」はエネルギーを得るための行為であることは理解できると思います。我々人間の体内でも同様に、エネルギーを得るために食物(栄養素)を「燃焼」させていますが、これは、「代謝」と呼ばれ、そして、代謝反応によって作られた毒素は、フリーラジカルと呼ばれます。

これらのフリーラジカルは、それらにエレクトロンが欠けアンバランスな状態であるため、非常に正イオン化を求め、バランスを取ろうとします。そのため、フリーラジカルは体内の正常な組織、細胞の分子からエレクトロンを盗み、バランスを取りますが、これによって正常な組織、細胞は破壊を引き起こします。
何か難しいようですが、「やじろべえ」を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。やじろべえは両手に同じ重さの重りを持っているためにうまくバランスをとっていますが、フリーラジカルはこのやじろべえの片方の手の重りがなくなってバランスをとれない不安定な状態であると思ってください。「フリーラジカルやじろべえ」はバランスを取るために、ほかのやじろべえの重りを1つ強奪してバランスをとろうとします。重りを取られてしまったやじろべえは、それ自身がフリーラジカル化し、バランスをとろうとするために再びほかのやじろべえから重りを強奪します。この繰り返しによって人間の正常な細胞は機能を失ったり、ほかの細胞に悪影響を与える連鎖を続けます。

この酸化の状態を改善するための物質が抗酸化物質と呼ばれるものです。
植物は、日光の紫外線や放射線から自らの細胞を保護するための物質を作り出す能力を持っています。これらの防御性のある物質は、抗酸化物質と呼ばれ、ビタミン、または、補酵素として知られています。
残念ながら人間のような高等動物は、これらの物質を作る能力を失いました。
この植物が持つ抗酸化物質の多数は構造において類似しています。
たとえば、 CoenzymeQl0(CoQ10) 、リコペン、ビタミン K 、β‐カロチンは、炭素、及び、水素分子で作られた同様の構造を持っています。個々の植物が持つわずかな構造の違いは、色や臭いの違いです。

長い間、科学者は、これらの抗酸化物質が独立して働くと考えました。現在では抗酸化物質同志の相乗作用であることがわかっています。
たとえば、ビタミン Eによって、細胞膜内の過酸化脂質のようなフリーラジカルを抗酸化(無力化)する場合、まずビタミン E それ自体がフリーラジカルによってエレクトロン(e)を奪い取られる形でフリーラジカルを抗酸化させます。次ぎにこのeを失ったビタミンEは、eを失っていない他の分子からeを与えらバランスを取ります。
通常、このようにビタミン E のバランスを取るためには、ビタミン C のような他の抗酸化物質でなければなりません。
しかし、現在までにわかっている抗酸化物質の内容はわずかであり、数百にもおよぶ抗酸化物質分子が、そのようにして我々の体内で働くかを理解することに、長い時を要するかもしれません。
by nutmed | 2009-02-12 13:47