2009年 02月 23日
第545回 うつ病の症状と薬
1974年に初来日以来、武道館ではなんと72回もコンサートやっているんですね・・65歳の天才ギタリストはまだまだ元気いっぱいでした。

週末の土日は、バイク仲間のオヤジたちと毎年恒例の伊豆の戸田に1泊でツーリングでした。いつもの定宿の金目鯛の煮付けは最高の絶品です。戸田湾からの夕焼けに映える富士山を見ながらの露天風呂は格別で、疲れも一気にすっ飛んでいくようです。

さて、昨日22日のNHKスペシャルで「うつ病の治療方法が変わる」というテーマの番組を見ましたが、皆さんの中にもご覧になった方が少なくないと思います。
番組の中では、従来からうつ病の治療・改善薬として使われてきた薬の処方方法と薬の種類に対する問題提起をしていましたが、私も栄養カウンセリングでうつ病に悩むクライアントに接することが多く、10年近くもの間薬に依存し、かといって症状が改善することもないという方が少なくありません。一般に、うつ病の原因は脳内の神経伝達物質である「セロトニン」というホルモンの働き方に問題があるとされていますが、症状が予想以上に改善しないことや、うつ病患者へ処方される薬の種類や数が増える背景には、セロトニンの問題を改善するために処方される薬による「ドーパミン」といホルモンへの影響だと考えられています。昨晩の番組の中では紹介されていなかったようですが、うつ病患者が訴える症状の中で上位にランクされている「疲労感」「倦怠感」「不眠」「不安」「焦燥感」「無気力」・・といった症状は、確かにうつ病の諸症状の1つではありますが、このような症状が3つ4つ重なればすべてがうつ病ではないことも事実です。
実際、これらうつ病に特有とされている症状の多くは、体内でエストロゲンホルモンが過剰になった場合やミネラルの銅が過剰になった場合にも非常に酷似する症状が現れることがあります。女性の場合では、閉経後にエストロゲンホルモンの補充療法を行ったり、避妊用の低用量ピルを常用した場合でもこのような症状が現れることがあります。爪や毛髪で体内のミネラルバランスを分析してみると、うつ症状をっ持っている方の30%くらいで銅の値が非常に高く、亜鉛の値が低い傾向にでてきます。
セロトニンの働きに問題があることが確実になっているのであれば、抗精神薬やSSRI(セロトニン再吸収阻害薬)は有効に働くことがあるかもしれませんが、エストロゲンホルモンや銅・亜鉛のバランス、過度なストレスによる副腎疲労のような背景がある場合には、いたずらに薬の種類、強さ、期間が増えるだけの話で、改善の道のりは遠のくこともあります。
もし、現在薬の服用の有無にかかわらず、うつ症状がある場合には、その改善および治療方法の確認のための1つの手段として、エストロゲンホルモンを使った治療の経験有無や体内のミネラルバランスの確認をしてみることをお勧めします。爪や毛髪検査は高額な検査でもありますから、もし、血液検査をすることがあれば、ぜひセルロプラスミンという銅が結合したたんぱく質の値を調べてもらうといいと思います。セルロプラスミンの値を調べることによって、体内で細胞の働きにかかわる銅の量を確認することができますから、その量の大小によって現在の症状の背景との関係を判断する材料の1つになります。もちろん、銅とその症状の関係のことを十分理解しているドクターのいる施設で相談されることが適切だと思います。


