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第616回 必須脂肪酸について

昨日気象庁は関東地方の梅雨明けを宣言しました。やっぱり今年も「何となく梅雨が明けたようだ・・」という曖昧な梅雨明け宣言となりましたね。

さて、今日から数回にわたって必須脂肪酸(EFA: Essential Fatty Acid)についてテーマとしてみたいと思います。必須脂肪酸については日本ではこの5年ほどの間に急激に話題になったような気がしていますが、その背景にはメタボリックシンドロームの影響が少なからずあるのではないかと想像します。

脂肪酸の中には人間が体内で合成できるものもありますが、人間は全ての脂肪酸を作ることができるわけではありません。その代表格がリノール酸、α-リノレン酸で、これらは人間が生きていくためになくてはならない脂肪酸で、食物として体外から摂取する必要があります。このような脂肪酸を「必須脂肪酸」といいます。
必須脂肪酸には、大きく分けて2つのファミリーがあり、オメガ-6ファミリーとオメガ-3ファミリーです。
ファミリーが分かれる経路
我々人間が摂取した必須脂肪酸は、リノール酸、α-リノレン酸から酵素の力をかり、複雑な変化の過程を経て諸刃の剣と同様の性質を持つプロスタグランジンへと転換していきます。この転換の過程は冒頭の図を参考にしてください。
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オメガ-6ファミリーとオメガ-3ファミリー
オメガ-6ファミリーの代表格がリノール酸、オメガ-3ファミリーの代表格がα-リノレン酸で、いわばファミリーの長です。このリノール酸、α-リノレン酸こそが、我々人間の体が作ることのできない真の「必須脂肪酸」です。リノール酸はヒマワリ、サフラワー、ゴマ、ピーナッツ、トウモロコシの油に多く含まれる脂肪酸です。一方、α-リノレン酸はフラックス(亜麻の実)油に多く含まれる他、カボチャの種油、クルミ油、大豆油、ケ―ルなどに多少含まれています。
by nutmed | 2009-07-15 10:31