2007年 05月 07日 ( 1 )

GWも明けて・・・

山にこもると悪いことばかりではないですね。世俗から離れることで世の中と結びついていた糸(携帯電話やパソコン)がなくなることに不安さえ覚えていたのに、なければないで、やることは一杯あるし、考える時間が沢山できるんですね。山の空気や気を感じたのも事実ですが、ほんの数日なのにこれほどまでに体の状態が変わるのは、日常、いかに最悪の環境にいるのかということがわかりました!
おかげさまで原稿は1本を少し残して全て校了しました! こんな環境なら年に数回は本当のリフレッシュのために山こもりしてもいいですね!

今日は、山こもりの前に行ったうつ病の女性のケースについてお話しましょう。
4月2日に私のところに群馬の前橋からうつ病の栄養指導カウンセリングに36歳の女性が来訪しました。彼女は3年前から精神神経内科クリニックを3施設渡り歩いて、いずこへ行っても100%同じことを言われ、同じ薬を処方されてきましたが、一向に症状が改善されず、仕事も辞めざるを得ない状況ということでした。
うつ病のような症状の背景にはいくつかの原因が潜んでいますが、最近の特に女性に多い軽いうつ症状には、ストレス、環境だけでなく、栄養素がかかわっていることが少なくありません。皆さんが想像している以上にうつ症状を招くビタミン・ミネラル、アミノ酸の不足との関係は深いですよ。
彼女から一通りの経過や住環境、食事内容などをヒアリングしてた後、まず気づいたのは食事内容でした。確かに彼女の体型は一般的に見るとポッチャリ体系でしたが、その食事内容には「偏り」が多すぎるように思いました。甘いものは食べないという彼女の食事内容の80%は米、麺類をはじめとする炭水化物で、圧倒的にたんぱく質が不足しており、また野菜が好きではないことからビタミン・ミネラルが不足傾向にあると思われました。彼女には爪分析によるミネラル分析、2週間の体温と朝晩食前にpHを自分でチェックすることをお願いし、提携しているクリニックに彼女に行ってもらい採血をしてもらって血中のアミノ酸分析をしてもらいました。
5日後にはアミノ酸の結果がでましたが、予想とおりトリプトファン、オルニチンが非常に不足しているデータです。2週間後の爪分析の結果も予想とおりで、カルシウム、マグネシウムが非常に高く(これは両ミネラルともに十分であるということではありません。この件については近いうちに説明しましょうね)、銅も非常に高い、また水銀も少し高い状況でした。

彼女にはたんぱく質と炭水化物のバランス食と食事の仕方の指導、それにアミノ酸、ビタミン・ミネラル類のサプリメントを勧め、4月25日から実践してもらいました。GW最終日の昨日の昼に彼女からメールがあり変化があったということです。まず変化があったのは不安感をいだくことが少なくなってきたこと、そして不眠症状が緩和され、処方された睡眠導入剤なしでも夜中に起きることがなくなったこと。そして何よりも助かる変化は毎朝ベッドから出る気力が少しづつでてきて、おちついて物を考えられるようになりはじめたことだそうです。
決して全てのうつ症状で悩む方に福音となるとは考えませんが、栄養素の過不足がもたらす体内環境への影響は想像以上に大きなものであるということですね。
by nutmed | 2007-05-07 16:30