2007年 07月 11日 ( 1 )

2型糖尿病について

今日は午後から東京の蒲田で4時間のセミナーをしてきました。参加者は企業の開発・研究職の方たちで少人数ではありながらも有意義な時間を過ごせたと思います。

さて、今日は2型糖尿病と栄養療法についてです。

ご存知のように糖尿病にはインスリンがほとんど分泌されない1型糖尿病と、インスリンはほぼ正常に分泌はしてもインスリン抵抗性があることで血糖値が上がってしまう2型糖尿病があります。1型糖尿病についてはまだ不明な点があり、免疫の働きの異常と遺伝的な条件によって発症し、その引き金をひくのはウィルス感染、重金属、毒素の影響、特に小児の場合には牛乳との関係が疑わしいことがわかってきましたが、2型糖尿病に比べて栄養療法での治療は難しいと考えます。一方、2型糖尿病については、かなりのケースは栄養療法と運動、そして患者本人の強い意志によって改善治癒が可能だといえます。
2型糖尿病の予防方法はいたって簡単です。これは日本人にも米国人にとっても難しいことではありますが、肥満にならないことです。
残念ながら2型糖尿病と診断されてしまった後の現代西洋医学(以下CM)による治療方法は大きな効果は望めないと言わざるをえません。
これは医療の限界というわけではなく、2型糖尿病を改善するためのアプローチが異なるために、そもそもCMでは2型糖尿病の改善は難しいということです。CMで2型糖尿病の治療をする場合のファーストチョイスは薬剤によって血糖値を低下させるアプローチをしますが、従来の薬剤はすい臓にもっとインスリンを生産して分泌しなさいと刺激を与えるものです。しかし、ほとんどの2型糖尿病患者のすい臓では正常にインスリンを生産し分泌する能力を持っており、インスリンの過剰な分泌をしているケースも少なくありません。ここにCMの矛盾があると思います。インスリンはほぼ正常に生産し分泌できるにも関わらず、もっとインスリンを生産して分泌させる薬剤を飲ませるわけですから血糖値を下げるための根本的な解決にはなっていないわけです。2型糖尿病の別名を思い出してください。つまりインスリンには依存しない糖尿であるとうことを。
ほとんどの2型糖尿病患者はインスリンが不足しているために血糖値が上がるのではありません。インスリンはほぼ正常に分泌されていても、細胞のインスリン感受性が低く、インスリンに抵抗性を持ち血液の中から糖分を細胞内に取り込むことができない状態であることが少なくありません。ですから、このインスリン抵抗性を抑制させて細胞のインスリン感受性を高めてあげることで糖代謝の改善は可能になるわけです。CMで処方されるインスリンをもっと出させるような薬を飲み続けることで、すい臓の機能に障害を与えることも少なくありません。
インスリンの抵抗性を抑制させるために効果のある栄養素としては、インスリンによる糖代謝を改善させるためにクロミウム、バナジウムです。米国の糖尿病研究の第一人者であるリチャード・アンダーソン博士は、2型糖尿病患者のインスリン抵抗性抑制のために、1日あたり1000mcg(マイクログラム)のクロミウムを服用が効果があることと、副作用は一切ないことを報告しています。
このアンダーソン博士ですが、2001年の研究で2型糖尿病患者のインスリン抵抗性を抑制し血糖値降下のために効果のあるものについて新しい発表をしていますが、それが何とアップルパイなんです!

この続きは次回に・・・
by nutmed | 2007-07-11 22:03