子供たちが夏休みに入って海、山、川に出向く機会が増え、それに伴い水の事故が増加しています。子供はちょっと目を離すと親の視界からすぐに消えてしまうものです。この季節、不慮の水の事故から子供を守るためにも大人はいつにも増して子供の行動に目配り気配りをお願いします。

さて、今日から少しカルシフェロール(ビタミンD)についてお話してみようと思います。
以前から、普段あまり注目されないカルシフェロールについては投稿したいと思っていたんですが、ちょうどアメリカでカルシフェロールの1日所要量について学会や専門家の間で物議をかもしている最中なので、これはちょうどいいタイミングだと思ってます。
皆さんもビタミンDについてはあまり話題にはしないと思いますが、カルシウムと言えば必ず一緒に話題に上げられるビタミンの1つですね。
いわゆるビタミンDとして供給されている形は2種類ありますが、1つはビタミンD2でエルゴカルシフェロールと言われているもの、もう1つがビタミンD3でコレカルシフェロールと言われているものです。
ビタミンD2のエルゴカルシフェロールは主に植物由来で、シイタケ、肝油、肝臓、酵母、小麦胚芽油、ホウレンソウ、キャベツ、菌類などに多く含まれています。サプリメントで供給されるエルゴカルシフェロールの多くは、ビール酵母やシイタケを培養した菌体から抽出されたエルゴステロールという物質に紫外線や熱を加えて合成されたものです。
一方ビタミンD3のコレカルシフェロールは体の皮膚付近の細胞内で、紫外線によって合成されるものです。

2つのカルシフェロールには血清中のカルシウムとリンのバランス調整を担う働きがあります。ビタミンという名前がついてはいるものの「エルゴステロール」という名前から想像できるよと思いますが、エルゴカルシフェロールもコレカルシフェロールもホルモンの前駆体(ホルモンを作る過程でホルモンができる前の物質)といえます。現状ではほかのビタミンのように体内で内因子的な働きをすることは確認されていません。2つのカルシフェロールは役割を終えると肝臓と腎臓を経て代謝され、最終産物としての1,25ジヒドロキシコレカルシフェロールとなります。
ビタミンDを本当のビタミンではないという見解もありますが、それは食材など外部からの摂取吸収をせずとも紫外線によって体内で合成できるからという背景にあります。
作用もどちらかといえば確かにホルモン、それもステロイドホルモンに近い働きを持っています。

しかし、ビタミンDカルシフェロールには人間にとって大切な物質であることは間違いありませんし、最近では抗がん作用についても注目されはじめています。
by nutmed | 2008-07-29 11:41