2010年 12月 22日 ( 1 )

昨晩は夕方からの大雨。もちろん皆既月食は見ることはできませんでしたが、銀座のメインストリートを飾るクリスマスツリーのイルミネーションが、雨のおかげで道路に反射して映え、幻想的な夜でした。

さて、今日のテーマは追い込み最中にあり、最終段階にきている受験生の食事についてです。本来ならばもっと早く紹介するべきでしたが、今からでも間に合う注意点について紹介します。
今年の3月に、長期テーマであつかってきたセリアック病の中でも何回となく登場したグルテンとカゼインが今日の主役です。
グルテンは、小麦、大麦、ライムギ、及び、オートムギのような草食物に含まれる蛋白質です。カゼインは、母乳、牛乳、アイスクリーム、チーズ、及び、ヨーグルトなどの乳製品に含まれる同じく蛋白質です。
グルテンやカゼインは人間にも有用なたんぱく質ですが、年齢、吸収能力を考えて摂取しないと、逆効果にもなるたんぱく質で、これらの食物に含まれるグルテンとカゼインが幼児のアレルギーの原因および神経系統の働きに支障を来す可能性が高いことは、この20年ほどの間に、世界中の研究者らによって報告されてきました。

グルテンとカゼインは、腸でタンパク分子(2個以上のアミノ酸が結合したペプチドと呼ばれる分子)に分解され、最終的にアミノ酸に分解されます。グルテンとカゼインが、腸でタンパク分子に分解されるとモルフィン(グリアジノモルフィン、カソモルフィン)と呼ばれる物質になります。血液を通して体内に入ったモルフィンは、麻酔薬のモルヒネに似た作用を持つことが知られており、このモルフィンは脳膜を通過して脳内に入り、脳、特に、言語や聴覚機能を司る側頭葉の働きに影響を与えることや、集中力、記憶力に影響を与える可能性が報告されています。
深夜まで励む受験生には心強い味方である夜食ですが、お母さん方もその食材選びに四苦八苦されていることと思います。集中力が決めてとなる受験生にとっては、グルテンやカゼインはあまりお勧めできない食材であると思います。ただでさえ、志望校の難関を突破するための精神的なストレスが蓄積し、胃酸の分泌が低下していると思われる状態の受験生には、グルテンとカゼインが含まれる食材は避けるべきでしょう。

グルテンとカゼインは添加物としても使用されていることが多く、現代食生活の中では、避けることが非常に難しいたんぱく質であると言えますが、明らかにグルテンとカゼインが含まれている食材を毎日のように継続して食べさせることは避け、食材をローテーションさせ、なるべくグルテンとカゼインを分解する負担と蓄積を抑えることを考えた食事のメニューをお勧めします。

*受験生の夜食には避けるべき食材
・小麦、大麦、ライムギなどの麦類
うどん、パン、スパゲッティ、シリアル、肉まん、あんまん、クッキー、ピザ、ケーキ、オートミールなど
・乳製品
牛乳、ホットミルク、チーズ、ピザ、ヨーグルト、アイスクリーム
・グルテンをつなぎとして添加している加工食品
そば、ラーメン、ハンバーグ、餃子、ミートボール、アイスクリーム、マッシュポテトなど


中学受験のお子さんはこの1カ月がラストスパート、高校大学受験のお子さんも、本番まで残り僅かです。
風邪をひかせないことはもちろんですが、食事にも十分注意して、サクラサク新春を迎えられるように頑張ってくださいね!
by nutmed | 2010-12-22 07:07