2014年 07月 23日 ( 1 )

昨夜まで、仕事で行っていた札幌は、湿気もなく爽やかに過ごせましたが、一変して大暑の今日の東京に戻ると、露明けたとはいえ、肌にまとわりつく湿った熱風で、夏を思い知らされます。

さて、今日は午前中の栄養カウンセリングに、2回目の来院の女性の話題です。彼女の最大の悩みの症状は,いわゆる無毛症状で、頭髪、まつ毛、眉毛が生えて成長しないというものです。中高校生のころには生えていたそうなので、先天的なものではなく、何らかの原因による後天的なものであるようでした。
過去から、ステロイド治療、漢方、民間療法、頭髪マッサージなどを経験してきたようですが、いづれも良好な結果は無く現在に至っています。
私の栄養カウンセリングに来られたのは、この頭髪、眉毛、まつ毛が生えない状態の改善のためではなく、この10年以上続く慢性的な疲労感、便秘、精神的な落ち込みをの原因が栄養からきているものかどうかの確認と、改善のための食事アドバイスを求めてのことです。
1回目のカウンセリングのときに、過去から現在までの症状、特に疲労感と、精神的ストレスの状態、食生活を詳細にヒアリングしていくと、副腎疲労とグルテン不耐性というキーワードが炙りだされてきました。
彼女には、グルテン不耐性の説明をして、3週間のグルテンチャレンジテストを自宅で行ってもらうようにお願いして、1回目のカウンセリングを終えました。
約1か月を経過した本日午前中に、2回目のカウンセリングに来られた彼女が、部屋に入ってこられて「先生、グルテンを抜いて3日目に、少なくともこの10数年このかた味わったことのない、体の軽さを感じました。便通も良好になり、睡眠も熟睡感を感じるようになったし、精神的なイライラや落ち込みもなくなり、朝も疲労感とダルさでベッドからはい出るようにして起きなければいけない状態がなくなりました。世の中の健康な人たちは、日常的にこんなに体の調子がいい生活をしていたのかと思うと、嬉しくて、私にとっては劇的な大変化を感じています」 これほど劇的な診るのも稀なことではあるので、彼女には、食事からどの程度のグルテンを除いたのかを確認したところ、私がグルテンチャレンジテストの説明の書類に書いてある、数十種類のグルテン混入食材、醤油、ケチャップ、ソースなどの、わずかにグルテンを含む食材から、パン、麺類、カレールーなどに至るまで、ほぼ100%をストイックに避けてみたそうです。
私の栄養カウンセリングでは、今までにたくさんの人にグルテンチャレンジテストを行っていますが、70%ほどの方が、彼女のように何らかの変化を感じてもらっていることも事実です。 一方で、TPOや友人知人との食事、衝動から、リストアップされたグルテン食材を100%避けることは至難の業とも言えます。特に、日常的な食材のほとんどにまでグルテンが浸透している日本人の食生活を考えると、ストイックにすべてを避けることは、場合によってはそれ自体がストレスの温床となり、副腎へのダメージをつくる原因にもなるため、グルテンチャレンジテストをお願いするときには、この点に細心の留意をしています。
彼女の場合、3日目まで終了した時点で、劇的な改善変化を感じたので、これほど体調がよくなるのであれば、ストイックに避けてみようと思ったそうで、特段それ自体にストレスを感じることもなく継続できたそうです。
私も彼女の予想以降の改善変化は嬉しく感じましたが、彼女の最大の悩みでもある、頭髪、眉毛、まつ毛が生えて成長しないことに対する、グルテン不耐性改善の効果は、多くは期待できないものと感じていました。
カウンセリングの最後に、ストレスにならない範囲で今後もグルテンを避ける食生活をしばらく継続することに決め、今後の注意点を説明していると、「グルテンを避けることにはストレスは感じないので大丈夫です。疲労感と精神的なストレスがなくなったことは大きな変化であり、原因が分かったことでストレスもなくなりましたが、実は、まつ毛と頭髪に産毛がポツポツと生えてきたことが、この10数年、いろいろな治療や施術で効果がなかったのに、私にはうれしい変化です。治療方法や施術を変えたわけではないのにまつ毛と頭髪に産毛が生えてきた原因は、この1か月で避けてきたグルテンの影響だと思いますので、今後もストイックにグルテンを避けることは苦痛でもストレスでもありませんから大丈夫です」という思いもかけなかった変化に、今更ながらグルテンの負の影響を再認識しました。
もちろん、彼女のケースが、彼女と同じ症状、お悩みを持つ人たちすべての共通原因がグルテン不耐性であることはありませんが、日常的な食事で何気に食べている小麦グルテンの影響の有無を確認してみる価値はあるはずです。
by nutmed | 2014-07-23 12:51